【町中華25】旨味のドレスをまとった絶品わんたん！四ツ谷「徒歩徒歩亭」

町中華好きのみなさんこんにちは！

毎週お馴染み「町中華に乾杯！」のシリーズがやってきました！

「町中華に乾杯」シリーズとは…

味わい深い町中華で、お酒が大好きな筆者(Mr.tsubaking)が「ただただ美味しいものを食べ酔いしれていこうではないか！」というシリーズです。

第25回の舞台となるのは、高層オフィスが立ち並ぶ中、寺社仏閣の緑豊かな歴史深さが交差する町、新宿区四ツ谷。

荒木町や三栄町など、個人経営の渋い飲み屋が多いのもこの町の特徴です。

今回は、そんな四ツ谷で圧倒的人気の「ある名物」を出す町中華「徒歩徒歩亭(とぼとぼてい)」を訪れます。

洗練された風景と古き良き文化が共存するこの町で、今日も乾杯としましょう！

町中華のイメージを覆すおしゃれな佇まい

お店があるのは四ツ谷駅から徒歩5分、新宿通りを脇に入った小道沿いです。

町中華といえば、赤や黄色の派手めな看板とどこか古びたような印象。

しかしこちら「徒歩徒歩亭」は、一見ダイニングバーのようなスタイリッシュな外観です。

「ザ・町中華」を思い描きながらお店へ向かうと、見落としてしまいそうなので注意が必要ですね！

店内も清潔感があり、普段の町中華のイメージとは少々異なりますが、どっしりと構えた雰囲気を感じ、期待が高まります！

まずは瓶ビールで乾杯！

お冷グラスで飲むビールで昭和を感じる

とにかく最初に頼むのは「瓶ビール 790円(税込)」。

酒飲みには、このがっつり量の入った大瓶がたまりません！

一部の町中華のお店では、瓶ビールと一緒についてくるグラスがお冷用のそれ。

薄張りのグラスもビールが美味しく感じますが、歴史ある町中華らしい雰囲気を味わうなら断然こちらですね！

「徒歩徒歩亭」の歴史

突き出しはお漬物。

お店の雰囲気はおしゃれでも、こうした細かいところに町中華っぽさがあるのは、実はこのお店が歴史深いため。

このお店の源流をたどれば、昭和39年に四谷界隈にチャルメラの音を響かせていた、「徒歩徒歩亭」という人気屋台が元になっています。

ドレスをまとった「皿わんたん」

お店の名物「皿わんたん 840円(税込)」です。

中の餡が透けて見えるほど薄い皮は、テーブルに運ばれてくる間もフルフルと揺れています。

食べなくとも、運ばれてきた瞬間に美味しいとわかるビジュアルは感動的！

皿の上にのったわんたんは、スープの旨味をたくさん吸い込んでキラキラと輝いています。

勢いよく、一口目をガブリ。

ジュワッと溢れて広がるラーメンスープと、それをしっかり含んだ肉から溢れる汁。

餡のバランスは野菜よりもお肉の割合が多く、しっかりとした味です。

しかし、無添加というこだわりもあってか、きつすぎない塩気と包み込むような優しい味付けになっていて、ほっこり。

餡がまとったドレス(皮が美味しくてそう呼びたくなる)は、フルフルぷりぷり。

口に入れると、舌の上を滑るようなツルッとした滑らかな食感も人気の秘訣です！

添えられたネギと一緒にいただくと、爽やかな風味が抜けて変化が楽しめます。

一般的なネギは、鍋料理などに入れてクタクタに煮込むと甘みが出てきますが、こちらは生にも関わらず甘みが感じられます。

ネギ一つを取っても、素材へのこだわりが感じられます。

さらに、添えられた自家製の辛味をのせれば、また新しい味わいが。

柚子胡椒のような爽やかな辛さと、後から追いかけてくる豆板醤のような刺激。

辛いだけではなく、鼻から抜ける香りが何層にも重なり、わんたんに奥深さを与えます！

こだわりの厳選した日本酒

わんたんの美味しさに思わず「日本酒 660円(税込)」を注文。

コップから溢れて、お皿にもなみなみになるほど注いでいただきました。

この日は富山県のお酒「立山」。雑味のないキリッとした辛口な味わいが美味しい一杯です。

こちらで出している本醸造や特別本醸造という種類は、ギリギリまで精米しコストを上げて作られたこだわりの日本酒です。

町中華で頼む日本酒は紙パックのものが多く、あちらはあちらで、雑多な町中華で乾杯するには最適で、安いのも魅力。

しかしこちらのお店では、きちんと厳選された日本酒をいただけるのです。

いつでも買えるテイクアウトも充実

徒歩徒歩亭は「お惣菜テイクアウトの小窓」が設置されているほど、テイクアウトも充実しています。

ショーケースにずらりと並んだ中華のお惣菜を買って、自宅で楽しむのも一興。

また、店内での食事はランチとディナーの間に休憩がありますが、テイクアウトはその休憩時間でも購入可能なのが嬉しいですね！

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