東京都町田市にある小動物とのふれあいのできる小さな動物園「まちだリス園」。園面積の約半分を占める「放し飼い広場」、ウサギやモルモットを抱っこできる「ふれあい広場」や野菜を餌やりできる「モルモットスペース」などがある“ふれあい体験スポット”です。
「友達 作りかた」「友達 できる 場所」とネット検索するのが恒常業務の友達少なめあだちまる子が、まずはけものとフレンズになるべく、触れあい率高めかつ初心者歓迎ムードただよう小さな動物園「まちだリス園」にやってまいりました。
小動物ジャパリパーク「まちだリス園」のケモナーメソッドを、癒やしの写真とともにIQ溶け気味あだちまる子がご紹介。
入園
まちだリス園は鎌倉街道沿いにあり、小田急町田駅北口21番バス乗り場より「本町田経由野津田車庫行(55系統)」、または「鶴川駅行(53系統)」で約20分「薬師池」下車すると前方右側に見えます。マイカーでの来園の場合は、薬師池公園の駐車場に駐車することができます(平日無料)。
近隣には約500品種4000株の様々なダリアが咲き競う「町田ダリア園」や、新東京百景や東京指定名勝に指定された「薬師池公園」があり、自然と動物に触れあえることができるスポットが周囲一帯に広がっています。
チケットを受け取りリス園に足を踏み入れれば、リスの鼻部分になれる顔ハメパネルがお出迎え。若干の高難易度に友達と奮闘しながら記念撮影した写真を2分割し、それぞれのスマートフォンのホーム画面に設定するみたいなおとぎ話も実現できそうな仕様です。
園内マップが記載されたリーフレットを手に、フレンズ探しへいざ参ろう。
モルモットスペース&ウサギスペース
園内を進めば見えてくる「モルモットスペース&ウサギスペース」。ここではモルモットやウサギがモフモフ寄り添ったり、駆けずり回ったりしながら、人間がくれるレタスやニンジンを待ちわびています。
売店横で販売されているモルモット&ウサギ用のエサ(100円)を購入し、触れあい準備を整えよう。
購入したエサを手にモルモットのもとへ。見てください、「ニンジンくれ」って気持ちが強すぎるのかモルモットさんのおててがくぱぁしています。この一瞬、この世界にかわいい以外がない。
早速エサを受け渡すと「これだよこれを待ってたんだよおぉ」とモルモットたちが鼻息荒く押し寄せるため、多大な「必要とされてる」感を得ることができます。
奥義その1、レタス真拳「慈恵のダブルハンド」。
この奥義を使用することによって、相手にゴーストバスターズの「マシュマロマン」風ポーズを一定時間付与することができます。
奥義その2、レタス真拳「猫背の真骨頂」。
この超奥義は私生活の堕落さが必要とされるため、修練を積んだ一部の玄人、もしくは堕落素質を持つ者にのみ許されし奥義。習得したあかつきには「なんかめっちゃビョーンって二足立ちして顔面がドーンって近づくやつ」を見ることができます。
リス園内孤高の兎形目、うさぎさんの逆襲。うさぎ真拳「アベックレタス」の究極奥義に筆者眼福ノックアウトで試合終了。
園内の動物たち
園内にはネズミやリスの仲間たちがたくさんいます。このように説明パネルとともに……って、これ、アニマルガールフレンズ発見したであります!!
まちだリス園のプレーリーちゃんことオグロプレーリードッグは、プレーリー式のごあいさつ熱烈キスの披露はしてくれませんでしたが、眼前で見る勇ましくも愛おしい姿に思わずほっこり。キミは町田リス園のフレンズなんだね!(元ネタ:けものフレンズ)
テンジクネズミ科の最大種「マーラ」(写真左上)や、ペットとしても飼育できる小動物「シマリス」(写真右上)、世界で最も騒々しいといわれる「アカリス」(写真下)などもいます。
この他にも様々な生物が展示されています。そちらはこの後、順にご紹介。
ふれあい広場
園内のぬくもり体感率ナンバー1スポット「ふれあい広場」。土日祝の10:30~12:00・13:00~15:30の各時間に開放されており、入場料100円を支払うことで約10分間小動物との蜜月タイムを味わえます。
今日は小さいお子様にも安心なおとなしいモルモットさんを抱っこできるとのこと。
スペース内のベンチに座るとほどなくして職員さんがモルモットを手元に運んでくれます。……にしても人馴れがスゴイ。写真の通り暴れることなくすっぽりと腕の中におさまってくれる優秀ワイフ・ハズバンドです。
「あんた、そんなにモルモットのぬくもり摂取したら今晩母性のおねしょするわよ。」遠い故郷の母の声が聞こえた気がした。そんな母性のおもらし仕様となっております。
休息タイム【記念写真館・リス園フード】
名前を“恵”や“愛”に改名しちゃいたいほどの温もりを感じとった筆者。心は洗われ、こりゃまさに女神転生かな?なんてベンチに腰掛け来世に期待していると、目に飛び込んだ一枚の張り紙。
「アイスキャンデー いちご」の文字が食い気をそそる。
ミルク味を手に取るふつつか者をよそ目に、いちご味をGET。(各140円)
レジに向かう途中、目に入ったこねたり焼いたり忙しそうなリスさんのイラスト。思わず胸を打たれ、慈愛の精神を携えた私はこちらの「まちだリス園オリジナルレシピ りすクッキー(130円)」も迷わず購入。
すでに3口ほどかじったあとに写真を撮るあたりに食い意地根性が垣間見えますが、サッパリ甘くてペロッといけた。合計6口くらいで平らげた。
暖かい日差しと湧き上がった母性に頭はポカポカ。きつね色に焼けた「りすクッキー」をまじまじ眺めているうちに筆者は妄想の世界に引き込まれていった。
―空は青く澄み、恋人たちは寄り添い動物たちにエサを与える。
「次ここに来るときは、あの家族のように子供と3人でベンチに座ってリスのクッキー食べたいな〜」
彼女がそう言うと、彼は彼女の頭に手を添えポンポンと優しく叩いた。
「今のポンポン、『うん』って返事のつもり〜?もぉ、ケンジったら恥ずかしがり屋なんだから。」
少し気だるそうに笑いながら立ち上がったケンジは「クッキー買おうか」と言って売店へと向かった。
ケンジの背中を追いながらリサは思う。
(本当はケンジの口から“未来のコト”が聞きたいよ…!この空のように私の気持ちも晴れる日はくるの…カナ…?)
「この流れ的には絶対このあとリサの働くネイルサロンの内装工事でイケメン空間デザイナーが現れて心フラつくね。乙女ゲームジャンキーなめんな。」架空の2人の恋の行く末に思い馳せながら1人ベンチに座り、自身の妄想に読者感想文を寄せる私の絵。クッキーはおいしかったです。ここまででこんな私の友達に立候補してくださる慈恵団はいらっしゃいますか?
恋ダンスの練習中みたいなポーズですけど、私さすがに時代の流れとか案外わかってて、これは記念写真館の紹介なんですね。
さっきまでの乙女ゲームストーリー案ちっくな空想なんてなかったかのように、満面の笑みとピースサインでブース内を占拠しましょう。
するとこの通り。人間の体ほどある進撃のリスとのツーショット写真を撮ることができます。通常の撮影の場合は500円でプリント写真を、画像データ付き撮影の場合は700円でプリント写真+画像データのダウンロードができます。リス園の思い出にいかが?
リス放し飼い広場
さて、そろそろ「ふざけてないでちゃんとレポートしろ」という声が聞こえてきそうな気がしないでもないので、まちだリス園の醍醐味「リス放し飼い広場」をご紹介。
と、その前に「リスのエサ(100円)」を忘れずに。この日は休日ということもあり多くの来園者がリスさんの空腹を満たしているので一袋のみ購入しました。ちなみに放し飼い広場内でもエサを購入できます。
放し飼い広場に向かう途中に展示されているアオジタトカゲのマンキンの爬虫類感を味わいつつ、いざリスの園へ。
小高い丘のような外周200mの広場には約200匹のタイワンリスが放し飼いされています。私のポーズに関してはこの際スルーでいきましょう。
広場には木の板で作られた可愛らしいハウスがそこかしこに。
中には写真のように「ども!」と顔を覗かせるリスさんがいることも。
貸し出されているミトンを手に装着し、ひまわりの種をスタンバイ。リスさんには是非とも、ひまわりの種を授受したあかつきとして私とお友達になってほしい。
だがしかし、そうは問屋が卸さない。リス召喚の儀が執り行われるレベルでひまわりの種を召し上がってくれない。
広場内のヌシ、ケヅメ陸ガメのジュンコも心なしかエサに夢ちゅ……応援してくれているように見えます。
思いが届いたのか、ついにその瞬間は訪れます。友達No.002リスたん爆誕の瞬間です(No.001はプレーリードッグたん)。
そこからの私の快進撃ったらもうスゴイの。ってな具合であれよあれよと手元のひまわりの種は減っていくばかり。
減っていくひまわりの種と比例するかのごとく、リスさんとの間柄は友達から親友、恋人を飛び越え伴侶と化します。それを証明するかのようなこのベストショットに言葉はいりませんね。
あの頃のツンツンリスたんはどこへやら。
おちゃめな表情まで見せてくれる有り様です。
我が懇願スタイルの成果を自賛し見下ろす丘(広場)の景色は雄大に感じますね。
なんて調子ぶっこき太郎ぶっこき娘でなめてかかってはいけません。紳士に、淑女に。ルールを守って必ずミトンを手に装着してエサやりをしましょうね。
それにしても、癒された。
お土産
癒やしチャージも完了し、そろそろお帰りのお時間です。先ほど紹介した「りすクッキー」や「アイスキャンディー」が売られているこちらの売店はではお土産も販売しています。
まちだリス園ギフトショップ一番人気のヌイグルミたち。生のモルモットさんやリスさんを帰宅したあとでも回顧させるリアリティと可愛らしさを兼ね備えた愛玩クオリティ。
売り物ではありませんが、アカハライモリさんも売店内に展示されていたりします。
パペットを両手に装着すると「パペットマペット」と口にせずにはいられないのが日本人の性。ドスコイ!と大手を振って鎮座する力士ヌイグルミや、リスさんワッペンがポイントのポロシャツも。なんでもござれなギフトショップでどれを選ぶかはセンスと自由です。
まとめ
動物たちの癒やしと温もり、自然に囲まれた園内。そしてスタッフの人達の明るさと温かさは多くの人たちに約30年のあいだ愛され親しまれています。そんな「まちだリス園」では月ごとに様々なイベントが催されており、訪れる人々を常に楽しませてくれます。都内屈指の歴史ある動物園で筆者同様、小さなフレンズを探しに出かけてみてはいかが?