浅草は、東京を代表する昔ながらの観光地。一年中、国内外の人々で賑わっていて活気があります。
そんな浅草のスイーツと言えば、老舗の和菓子屋さん。更に近年では、昔ながらのなつかしさを残しつつ斬新さも兼ね備えた、新しいスイーツのお店も増えています。
今回はそんな新旧の浅草スイーツをご紹介します。ナビゲーターはお菓子作家の蓮理です!
壽々喜園 浅草本店
抹茶ジェラートショップの「壽々喜園 浅草本店」。日本茶専門店の「壽々喜園」と、抹茶スイーツの「ななや」のコラボスイーツが話題です。中でも有名なのが、世界で一番濃い抹茶ジェラート!
大納言あずき、いちごやお茶を使ったジェラートもありますが、メニューの大半を占める抹茶ジェラート。「抹茶No.1」から「抹茶プレミアムNo.7」まで7段階の濃さが選べるようになっています。これは食べ比べてみたい!
グラデーションのように濃くなっていく色が面白いですね。ちなみにシングルカップの価格は全て390円ですが、抹茶ジェラートのプレミアムNo.7のみ590円となっています。
もちろん一番濃い「抹茶ジェラート プレミアムNo.7」をチョイスしました。店内で食べることもできます!
お店の中は国内外の女性観光客でにぎわっていました。ほうじ茶もサービスでついてきます。
蛍光色のように鮮やかな色合いです。気になるお味も、かつて味わったことがないほど濃厚!抹茶そのものを掬って食べているようなどろどろした濃さです。
お茶本来の苦みがしっかり出ている中に、ほんのりとした甘みもあり、後味は思いのほかスッキリ。食べ終わったそばからまた食べたい!と思ってしまう、クセになる味でした。
浅草ちょうちんもなか
浅草寺の仲見世通り内にある「浅草ちょうちんもなか」。アイスを挟んだ最中の専門店です。
最中は1個330円。味のバリエーションはバニラ、抹茶、あずき、紅いも、黒ゴマ、きなこ、チョコチップ、ココナッツなど。スタンダードからちょっと変わった味まで。季節によって変わる味もあります。
小さめサイズで、お散歩中に気軽に立ち寄ることができます。サクサクぱりぱりの最中に、さっぱりしたアイス。暑い日には1個と言わず何個も手を出してしまいそうです。
伊太利亜のじぇらぁとや
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雷門近くの観音通り商店街にある「伊太利亜のじぇらぁとや」。お店では約40種類のフレーバーのなかから、日替わりで24種類が販売されます。
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伝統あるイタリアンジェラートに、日本のエッセンスをプラスしています。添加物を一切使わず、天然素材のみにこだわったジェラートは根強い人気。低カロリーなのもうれしいところです。
ジェラートは2種類で300円、3種類で500円です。たっぷり盛ってもらえるので、満足感も高いです!
フルーツパーラーゴトー
フルーツをふんだんに、そして芸術的に使ったパフェで人気の「フルーツパーラーゴトー」。休日は行列必至の繁盛店です。
「ルビーロマンの入った12種のぶどうのパフェ 1,680円」(日によって12~15種の間で変動があります)はこの迫力。まるで宝石のように散りばめられたぶどうたち。頂上に君臨するぶどうとは思えない大きさのものがルビーロマンです。
そのほかにもナガノパープル、シャインマスカットなどこだわりの種類のぶどうが使われています。中には黒ぶどうの自家製アイスが入っていて、隅々までリッチな味わいを堪能できます。
他にもいちご、りんご、スイカなどを大胆に使ったパフェもあるのでぜひお試しあれ!
otaco
米粉のシフォンケーキ専門店「otaco」。かわいらしいシフォンケーキはテイクアウト販売のほか、地方発送もしています。ホールで買いたい方は予約が必要です。
この日のラインナップはプレーン、アールグレイ、抹茶ミルク、モカ、ココア、クランベリーヨーグルト、ココナッツ。
やはりプレーンは人気があるそうです。このまま食べてもあっさりして食べやすいですが、クリームを添えてリッチにトッピングしても美味しいです。
コーヒーリキュールを使っているとのことで気になった「モカ」を購入しました。
食感はしっとりふわふわ…よりさらに軽いしゅわしゅわ!小麦粉ではなく米粉を使うことで、より軽い舌ざわりです
。コーヒーリキュールとコーヒーフレーバーが合わさって、じんわりとほろ苦さを感じます。大人のティータイムにぴったりです。
梅園 浅草本店
浅草の甘味処といえばここ、「梅園」。有名なぜんざいのほか、お持ち帰りできる豆かんなども豊富に揃っています。老舗の味を求めて立ち寄る人々が絶えません。
1番の名物は「あわぜんざい 724円」。粟の上にたっぷりのこしあんがかかった、珍しいぜんざいです。粟は餅のように弾力がありよく伸びて、ぷちぷちとした食感。優しい甘さも記憶に残ります。
こしあんはなめらかな食感でしっかり甘め。心から甘いものが食べたい!と思った時にはぜひこのあわぜんざいを食べてみてください。しっかりと期待に応えてくれる甘さです。
亀十
言わずと知れた和菓子の名店「亀十」。大正末期創業、90年以上の歴史を持ち、職人の技が光る老舗です。
亀十と言えば、「どらやき 360円」。直径が10㎝以上あり、ずっしりとした重さを感じます。外の生地はまるでスポンジケーキのようにふわふわで、その中にあんがぎっしり詰まっています。
あんは白あんと黒あんから選ぶことができます。粒を少し残したこしあんは、甘すぎず深いコクで生地にベストマッチ。端々まで職人技の光る、大人気も納得の一品でした。
満願堂 本店
芋きんでおなじみの「満願堂」。出来立ての芋きん(芋きんつば)を食べられるお店で、お土産にも食べ歩きにも人気です。
芋きんは1個130円。ノーマルなきんつばや抹茶を使ったきんつばもあり、季節の和菓子も販売しています。
定番の芋きんを購入。賞味期限は24時間、冷蔵庫に入れず常温のまま食べてください、とお店の方に念を押されました。出来立ては鮮度が大事なんですね。
もちっとした皮と、しっとり滑らかな中のさつまいも。皮が薄いせいか、まったくパサパサした感じがありません。
さつまいもの旨味を凝縮した蜜のような甘さが絶妙で、余分な甘さも感じません。一口一口を大事にしたくなる、上品な一品でした。
浅草浪花家
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浅草で人気のかき氷とたい焼きのお店「浅草浪花家」。人気店のため、休日は行列を覚悟して行ってくださいね。
こちらが「みるくといろんなものがはいったあんこ 750円」。ダイナミックで球体のようなかき氷はインパクト大です。食べるときは、こぼさないように慎重に。中にはあんが隠れていて、外にはミルクがかかっています。
上にトッピングされているのはくるみ、アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、クコの実、カボチャの種。かき氷×ナッツの組み合わせは斬新ですが、意外とハマります。
多数のファンを獲得していて、浪花家に来たらこれ!と決めている方も多いそうです。
千葉屋
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1950年創業の大学芋の専門店「千葉屋」。ここの大学芋を食べてから他のお店では物足りなくなった…という声多数の人気店です。
「大学芋」のほかに、薄くスライスされた「切揚」もあります。いずれも400gで740円です。注文は200gからでき、揚げたてを味わうことができます。
カリッと揚げられた表面に、ほくほくの中身。とろりとした蜜が絡んでさつまいもをさらに甘く引き立てます。素朴な甘さの蜜がじわじわと染み込んでいくので、時間が経っても新しい美味しさを発見できます。
まとめ
いかがでしたか?老舗の和菓子店が多いのかな…と思いきや、意外にバリエーション豊かな浅草スイーツの世界に驚いた方もいるのではないでしょうか。
浅草は観光地という土地柄も手伝って、本当に人気店揃いです。今回の取材は平日でしたが、休日の観光客が多くなる日はご注意を。時間に余裕を持って、浅草スイーツを楽しんでくださいね!
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