池袋駅から西武池袋線で3駅。隠れたパン屋さんの激戦区・江古田を知っていますか?

江古田は「パンの街」、江古田を通る千川通りは「ブレッドストリート」とも呼ばれるほど、パン屋さんがたくさんあるのです。


今回はそんな江古田のパン屋さん7選をご紹介いたします。ナビゲーターは焼き菓子屋「夢見菓子」のオーナー・山本蓮理です。大手チェーン店ではなく、個人店が多いのが江古田のパン屋さんの特徴。人の対応も温かく、毎日通いたくなるお店がいっぱいです。

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お洒落と親しみやすさが共存!「ブーランジェリー・ジャンゴ」


江古田駅とお隣の桜台駅の間にある「ブーランジェリー・ジャンゴ」。こぢんまちとした店内にかわいらしいパンが並びます。


ハード系のパンが多めのコーナーがありました。ひとつ200円前後で購入しやすい価格も魅力です。

一番人気はクロワッサンや季節によって変わるデニッシュ。この日は紅玉、くるみ、キャラメルがのった「紅玉とキャラメルデニッシュ 260円」でした。


購入したのはこちら、「ボッグヴルスト 310円」と「アップルサイダードーナツ 210円」


「アップルサイダードーナツ」という名前ですが、シュワシュワするわけではありません。アップルサイダーはりんごジュースのこと。りんごジュース、りんごジャムを使った中はしっとり外サクサクのドーナツです。りんごの主張はあまり強くなく、食べているとじわじわりんごの風味を感じます。アメリカのバーモント州でよく食べられているおやつで、お子様にもおすすめです。

「ボッグヴルスト」はハード系パン×極太ソーセージのパワーヒッター。むっちりとしたパンの真ん中に、存在感のあるソーセージと粒マスタード。ぜひ大きな口でかぶりつきたい!ぎっしり詰まったソーセージ肉がジューシーで、噛み応えも食べ応えも抜群です。

《ブーランジェリー・ジャンゴ》
営業時間 :9:00~19:00
定休日  :月曜・火曜
住所   :東京都練馬区栄町17-3 水入ハイランドマンション B1F
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公式サイトブーランジェリー・ジャンゴ

メルヘンの世界でほっと一息「ロクアーチェ」


メルヘンの世界へ吸い込まれそうな外観の「ロクアーチェ」。パンの販売の他、カフェとしての利用もおすすめです。

店内に入るとすぐにパンを販売するスペースがあります。デニッシュ系、ベーグルなど30種類以上のパンが並んでいました。

自家焙煎のコーヒーは、ホットであれば豆から自分で選べます。カプチーノやカフェラテも豆から選べるのは珍しいですよね。私も一息つこうと、「感動カプチーノ 400円」を注文することにしました。豆は濃厚なコクとビターチョコのようなほろ苦さが特徴の4番、「コスタリカパストーラ」にしました。


イートインをお願いするとこのようにパンをお皿にのせてくれました。パンは「こくまろビーフシチューデニッシュ 200円」「モンブランホイップつぶあんパン 200円」をチョイス!


大人気の「こくまろビーフシチューデニッシュ 」。温めて出してくれました。ふわふわサクサクのデニッシュシリーズは大人気だそうです。甘くないデニッシュ生地、甘みのあるビーフシチュー、香ばしく溶けたチーズがマッチして食べるスピードがどんどん上がっていく中毒性のある一品でした。

「モンブランホイップつぶあんパン」は、塩豆入りでふわっふわのパン生地の中に、つぶあんとマロンクリームが入っています。つぶあんは小豆の形がしっかり残っていて、しっとりと気持ちのいい歯ごたえを感じさせます。マロンクリームは生クリームに栗のほくほく感が溶け込み、とろんとした甘さが印象的でした。

《ロクアーチェ》
営業時間 :9:30~21:30
定休日  :木曜
住所   :東京都練馬区栄町1-8 小間屋ビル1F
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公式サイトロクアーチェ(twitter)

ハード系パンといえばここ!の名店「パーラー江古田」

知る人ぞ知る名店「パーラー江古田」。店頭で販売されているパンのほか、イートインできるハード系サンドイッチもおすすめです。惜しみない具材を挟んだパワーあふれるサンドイッチ。休日のお昼時は行列ができること必至です。


写真は「チキンとまいたけのオーブン焼き 1,140円(ドリンク付き)」。パンはハード系のリュスティック、レーズン酵母のフランスパン、小麦酵母のフランスパン、ごまパン、くるみパンなど10種類ものパンから選ぶことができます。ハード系が苦手な方は、食パンやチャバタもありますよ!今回はリュスティックで注文しました。
一口ではとてもかじれないほど高さのあるサンドイッチをどうにか頬張ると、ガリガリの固い生地の内側にはふわふわの部分が。具材は手のひらほどの大きさがあり、厚みもあるチキンソテーまいたけもたっぷり入っており、程よい塩気が食欲をそそります。サンドイッチはお持ち帰りも可能です。

《パーラー江古田》
営業時間 :8:30~18:00
定休日  :火曜日
住所   :東京都練馬区栄町41-7
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売り切れ必至の雑穀&玄米パン専門店「雑穀パンの店ひね」


「手作り雑穀パンのお店ひね」。店名にもある通り、すべてのパンに雑穀や玄米が入っています。酵母は干しぶどうから起こした直培養酵母を使用。こぢんまりとしていますが、とても人気のお店です。


オープン目がけて訪れるお客様も多く、午前中に売り切れになっていることもしばしば。一生懸命手作りしている様子が伺えて、また立ち寄ってみようと思いますよね。

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パンの材料へのこだわりは徹底されており、小麦粉は国産小麦のみを使用しています。「玄米あんぱん 150円」は北海道産小豆を使った甘さ控えめのあんパン。あんパンのあんや、クリームパンのクリームなど具材まですべて手作りです。
ドライいちぢくのプチプチとした食感が楽しい「いちぢくとくるみのパン 160円」、いよかんの甘酸っぱさが口の中に広がる「レーズンとくるみといよかんピールのパン 160円」など、ナッツ・ドライフルーツを使用したパンも豊富。ナッツやドライフルーツはオーガニックのものを使用しているそうです。

《雑穀パンの店ひね》
営業時間 :11:00~19:00
定休日  :火曜
住所   :東京都練馬区栄町25-5
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素材の旨味を引き出すスペシャリスト「オオナミ」


天然酵母を使い、素材の旨味を引き出したこだわりのパンが並ぶ「オオナミ」。江古田から少し歩き、西武池袋線の桜台駅が最寄駅です。

 
オーナーさんは食全般の知識が堪能で、ためになるお話をたくさんしてくださいました。住宅街ということもあり、近隣のリピーターのお客様も多いようでした。「前に買ったこれが美味しかったからまた買いたい」「子供のお気に入りなので買いに来た」というお客様も。
とってもこだわりを感じるパンですが、値段は100円からとリーズナブルです。

ついつい惹かれてしまったのは「肉まん 250円」。量産されているものはイーストやショートニングが使用されていますが、こちらの肉まんは紹興酒の酵母と菜種油を使用しています。これは本場中国の肉まんに近い製法だそう。

ずっしりと重量感のある肉まんをカットしてみると、皮も具材もぎっしり詰まっていました。こんなに皮が厚い肉まんは見たことがありません
500wの電子レンジ1分温めると、とても芳醇な香りが溢れ出しました。確かにほんのりと紹興酒を思わせます。ふわふわでモチモチの生地には、噛むほどに甘みが出てきます。具材は野菜のシャキシャキした食感が残り、肉はあっさりとした味わい。余計なものがない、洗練された味わいで高級料理のようでした。大事に大事に食べたくなる肉まんでした。

こちらは「BCCP 250円」。BCCPとは、B=ベーコン、C=カマンベールチーズ、C=シリアル(おおつむぎ)、P=ペッパーのこと。

購入した時は1個を半分にカットした状態でしたが、「さらに薄くスライスして炙って食べるのがおすすめ」とのこと。実際にやってみると、炙った表面がカリカリに香ばしく、中にいくほどもっちり。粉本来の味を感じる生地は、軽い食感でサクサク食べられます。上にトッピングされたペッパーはあまり辛くなく、ふわりとした風味をプラスしています。ワインにも合いそう!

《オオナミ》
営業時間 :11:30~19:00
定休日  :不定休
住所   :東京都練馬区桜台1-13-4
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創業100年超の老舗ベーカリー「マザーグース」


レトロな雰囲気をまとった手作りパンのお店「マザーグース」江古田ゆうゆうロード内にあり、なんと創業からは100年以上経過している老舗のパン屋さんです。

店内には多種多様なパンが並びます。トレーなども昔ながらのパン屋さんの雰囲気満点ですね。店内には「添加物は使用していないのでお早めに」という張り紙が。

    
魅力的なミニパンコーナーを発見!10種類以上のミニサイズのパンが組み合わせ自由で2個190円です。一つ一つの形が違っているのが、可愛い。たくさん買ってお土産や差し入れにしても喜ばれそうです。


魅力に逆らえず、ミニパンコーナーより2個購入しました。「塩小倉あん」と「かぼちゃあん」です。ミニパンコーナーは半数があんぱんのバリエーションで、他にも「こしあん」「安納芋あん」「白あん」などがありました。

「塩小倉あん」は、こしあんとつぶあんが半々の割合。上にまぶされたゴマが香ばしく、塩気はほんのり。どこかホッとする懐かしい味わいでした。

「かぼちゃあん」は、鮮やかなオレンジ色のあんが特徴。噛むとムニッと溢れ出てきます。あんの食感はさらさらで、薄皮なのでパクパク食べられます。上にはかぼちゃの種がのっています。

《マザーグース》
営業時間 :8:00~20:00
定休日  :無休
住所   :東京都練馬区栄町29-2
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ギャラリー併設の心地よいベーカリー「ベーカリーカフェギャラリーヴィエイユ」


カフェ・パン屋さん・ギャラリーが合体した「ベーカリーカフェギャラリーヴィエイユ」。千川通り沿いのお洒落なお店で、毎月のように様々なアーティストの個展をやっています。個展開催中も気軽に立ち入ることができますよ。


お店の奥にあるショーケースにはパンが並んでいます。美味しくて安全な、日本の素材を使ったパン。食パンやカンパーニュなどが中心です。個展に合わせて作られた限定のパンもありました。


こちらは定番の食パン「そこにあるだけで幸せなパン 珈琲&ぶどう 340円」。手のひらにちょうど乗るくらいの、ミニサイズの食パンです。


オーナーさんにおすすめの食べ方を聞いてみると、「2〜3cmにスライスしてフライパンで焼いてください」とのこと。トースターではなくフライパンで焼くというのが面白いですね!

早速試してみると、表面が両面ともパリパリに焼けました。トースターよりも繊細な焼き上がり。ちょっと厚切りにすると、中のふんわり感も楽しめる絶妙な食感になります。珈琲のほのかな風味が広がり、レーズンは全体に染み渡るようにジューシー毎日食べても飽きのこない、素朴で丁寧な味わいのパンでした。

《Vieill (ヴィエイユ)》
営業時間 :[火~土]14:00~21:00/[日・祝]12:00~18:00
定休日  :月曜・第1日曜
住所   :東京都練馬区旭丘1-56-2
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まとめ

江古田のパン屋さんは、本当に毎日通いたくなるお店ばかりでした。お店とお客さんの距離が近くアットホームで、値段もリーズナブル。素朴ながら材料や製法にこだわりがあって、安心して家族で食べられるパンが満載です。

コンパクトな街の中に名店が揃っているので、お休みの日に江古田のパン屋さん巡りをするのもおすすめ。その場合は火曜休みのお店が多いので、他の曜日に行ってみてくださいね。

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山本蓮理

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