突然だが、皆さん。つい先日発売された中村倫也さんの写真集は見ただろうか。
私は、この写真集といい、ドラマといい“カメレオン俳優”の名のごとく、様々な表情を見せる彼を見ていてふと思ったのだ。
中村倫也とまったり休日デートがしたい、と。
しかし、どうすれば・・・考えた私は名案を思いついた。
そうか、妄想すれば良いのだ。
そんなこんなで(どんなこんなかは聞かないでほしい)、中村倫也さんとの休日デート(妄想)企画を実現。
私が東京で中村倫也とまったり休日デートするなら行きたいところを妄想してみたので、皆さんも一緒に想像してみてほしい。
目次
まったりと言えば日曜日である
とある日曜日。昨夜はふたりで映画を見ながらおうちデートをした。手にはふたりの好きな“ほろよい”を持って、幸せを感じながら。
(そう、だいたいみんなほろよいが好きなのである。あと、ほろよいが好きだという女の子は可愛く見えるはずなのである。)
そうこうしているうちに眠ってしまったらしい私は、ふと隣にいる彼の寝顔を見て、また幸せを噛みしめるのだ。その時は時計を見ずに、また眠ってしまったらしい。
数時間経ったであろうその時、彼が私を呼ぶ声で目を覚ます。
あの、程よく低音の心地よい声だ。
「あ、起きた?」
はにかむように優しく笑う彼にまたまたまた幸せを感じながら「うん」とだけ答える。
高幡不動に行こうか
時計を見ると針は14時を示している。
「夜更かししたらこんな時間になっちゃったね」と、彼が笑う。
そうして、素敵な提案をするのだ。
「デートしようか。」
ふたりで準備を始めた。お化粧をする私を彼がじーっと見つめる。
「なに笑」と聞くと悪戯っぽく「なんでもなーい」と答える。
ゆっくりとふたりのペースで準備をしていると、いつものことながら2時間はかかった。
(イメージはあの大和ハウスのCMである。)
京王線って、なんかいい
京王線高幡不動駅。電車を降りると彼が言うのだ。
「京王線ってなんか良いよね。」
なんか良い、というキミが好きだ。大好きだ。
ただ真面目な話、日野市高幡不動は、都会の便利さと自然の豊かさを兼ね備えていてきっと好きな人も多いはずだ。
東京の都会暮らしに少し疲れたら、ぜひおすすめしたい場所である。
改札を出たら「南口」へ
私たちは、高幡不動駅の南口を出る。彼が少し前を歩いて私の手をひっぱる。
そこは、東京の都会的な雰囲気と、誰だって落ち着くであろう田舎っぽい空気が3:7くらいで入り混じっている。
南口を出てすぐ、街のメインストリート『参道通り』という商店街が見えてきた。
彼の手にひかれて、商店街をきょろきょろと見渡しながらゆっくりと歩く。
いい。中村倫也と歩いているだけでも最高なのに、彼の手にひかれながら高幡不動の商店街を歩く??
最高ではないか。
左【甘栗屋】 門を入ってすぐのところに構える甘栗屋さん。名物は“縁起甘栗”。
右【味の天徳】こちらも門を入ってすぐ右にある油そば屋さん。シンプルで最高に美味しい。
商店街を歩くだけでも、都会のストレスを軽減してくれるはずだ。
もちろん中村倫也が隣にいればもっと最高に良いしストレスはなくなるに決まっている。
『四八天丼』に行きたい倫也
彼に手を引かれて連れてこられたのは商店街を高幡不動尊に向かって3分の2くらい進んだところにある『四八天丼(ヨンパチテンドン)』というお店だった。
「ここはめちゃくちゃ人気で本当に美味しいんだ!」そう言って目をキラキラさせながら嬉しそうに話す彼に心がほっこりする。ただ、彼が言うような人気ぶりは遠目から見て感じられず、ある程度近づいてみても閑散としていた。
こういうことも、ある。
その理由はすぐに分かった。
終了していた(完)
うむ。お店の片づけをしているっぽいお兄さんに聞いてみると(本当に聞いた)あっさり今日は終わりました、と告げられた。
なるほど、高幡不動の『四八天丼』は日曜日の16時では売り切れるほどの人気店らしい。
悲しそうな表情の彼。あぁ、食べたなかっただろうに…。
だけど、すぐに顔をあげて、「準備、ゆっくりし過ぎたね。笑」とあの優しい声で優しい表情を見せて笑った。
(本当に日曜日の16時に行って売り切れていたので皆さんは昼過ぎに起きたら早めに準備して出かけることをおすすめする。)
線路沿いを歩いてみる
計画性のないまったり休日デートにはこういうことも付きものだ。
でも、彼とならまったく問題ない。お気に入りのお店が閉まっていても、新しいお店を開拓するきっかけになる。
私たちは手をつないで京王線の線路沿いをぶらぶらと歩いた。
そこで素敵な出会いを果たす。
『Cafeしろくま』に出会う
手書きの文字が見るからに素敵なお店であることを物語っている。
私たちはお互い相談するという仕草もなく、「Cafeしろくま」に入る。
真っ赤な階段をのぼって、年月が感じられる扉を開ける。
優しそうなおばあちゃんが出迎えてくれて席に座る。
カフェのような喫茶店のようなとにかく落ち着いた雰囲気で、まさにまったりデートにぴったりである。
メニューにはロコモコ丼やオムレツ等おしゃれなカフェにありそうなものから、ジャンクなハンバーガーまで様々。もちろんケーキなんかのデザートもあって、思った以上にメニューが豊富だった。
「なにがいい?ハンバーガーにする?」
まったくそのページは見ていなかった私に子どものような無邪気な笑顔で彼が聞く。なるほど、食べたいのか。察した私はハンバーガーにする、と即答する。彼の好きなものは私の好きなものになるのだ。そんなものなのだ。
(イケメンのみに許されることと同じく、中村倫也だから許されるという説もあるがそこは是非ともスルーしていただきたい。)
ちなみに、店内のいたるところにかわいい白くまがいる。料理が運ばれてくる間、私たちはいくつ白くまを見つけられるかを競い合うのだ。
そうして選んだのはてりやきバーガーとチーズバーガー。 がぶっと頬張りたいところではあるが、ここは我慢である。なぜなら彼とデートだからだ。
「あっ!」
ハンバーガーを嬉しそうに見つめていた彼が突然大きな声をだした。「どうしたの?」と聞くと、
「ハンバーガーはデートに向かないって…女の子が嫌がるって何かで読んだ…」
真面目なトーンで、子犬のようにしょんぼりした表情でそういう彼に対して、抱きしめたいという感情以外なくなる瞬間である。
そんなこんなでナイフとフォークで半分に切り分け、デートなんかはお構いなしにかぶりつくのだ。ハンバーガーにはかぶりついてナンボである。
Cafeしろくまのハンバーガーはパテがとても柔らかくふわふわ。お肉は素朴でくどすぎない手作りの味、という感じ。意外とボリューミーだから、男性もちょうど良いと思う。
なんでもない日にお寺も良い
お腹が満たされた私たちは商店街を抜けたところにある『高幡不動尊』に向かう。夏祭りや初詣の行事以外の静かなお寺はなんだか新鮮な感じがして、わくわくする。
左は、関東三大不動で真言宗智山派別格本山「高幡不動尊金剛寺」。新選組土方歳三の菩提寺だそう。
手を清めてふたりでお参りをする。ふたりとも神様の力をなんとなく信じているから、縁起がいいらしい5円玉を入れる。
真剣に何かをお願いする彼を盗み見しながら「ずっと一緒に・・・」とお願いをする。(正しくは中村倫也と出会えますように、である。)
何をお願いしたのか聞くと、「んー、お仕事がもっとうまくいきますよーに!って」と悪戯っぽく笑う。
「なんだ~私とのことじゃないのかぁ」としょんぼりしていると、私の頭をぽんっと叩いて、
「冗談だよ」とほほ笑むのだ。
(想像してみてほしい、瀕死状態である。)
『Cafe De Dango』でおしゃれデートも叶う
お参りをしてから瀕死状態の私と彼はまた歩き出す。さっき通った商店街にあったお店が気になると私が言うと、行ってみようかと賛成してくれる。お店の前にある看板を見てみると、結構色々とメディアに取り上げられているようだ。
夕方と言えども、夏の18時頃はまだまだ暑くて、私たちは『Cafe De Dango(カフェデダンゴ)』でかき氷を食べることにした。
店内は昔ながらの雰囲気が漂う商店街とは少々似つかわしくなく、なかなかにおしゃれである。優しそうな店主さんは世界一周をしたらしく、店内の壁にはその時の写真がずらりと貼ってある。その貼り方にもセンスを感じざるを得ないほどおしゃれだ。
私たちはどれにする?と迷った後ふたり同時に食べたいものを指刺してみた。
“インナーストロベリーミルク”
ふたりとも同時に聞いたこともないかき氷の名前を指さした。
それからお団子屋さんなので、数多あるお団子の中から、“ベイクドチージーバターサンド”というお団子を注文した。
運ばれてきたかき氷とお団子は東京の都心でおしゃれ女子たちがおしゃれなカフェで食べているそれだった。だが、ここは都会とはかけ離れた高幡不動。そんな高幡不動でもおしゃれな店内でおしゃれなふわふわかき氷は食べられるのだ。
もちろん、最初の一口めは、彼が「あーん」してくてれる。口の中でとろける濃厚でふわっふわのかき氷がさらに美味しくなる。最高の夏である。
夏の風物詩をたのしむ
夕日が高幡不動を照らす頃、花火をしようと彼が提案する。また手を引かれて、私たちは楽しい買い出しに行くのだ。
駅近くにある京王ストアで花火を選ぶ。京王ストアを知らない方のためにお伝えしておくと、一歩間違えれば可愛く見える(かもしれない)パジャマや下着等がリーズナブルな価格で手に入る駅ナカにあるなんでも屋さんである。とにかくとても便利なお店だ。
“しあわせ”は浅川にある
ピンクの夕日に包まれながら、私たちは高幡不動北口にある浅川を目指す。駅から徒歩10分ほどだ。小さな踏切を渡って、夏の夕暮れのかすかな風を感じながらゆっくりと歩く。セミの鳴き声と彼の声だけが耳に届く心地よい時間。
土手を上がると、今まさに夕日が落ちようとしていた。河原へ下りる階段に腰を下ろして、ふたりで夕日が沈むのを眺める。「きれいだね…」「キミの方が…」そんな定番の胸きゅんワードも必要ないほど、しあわせを感じる時間である。
近くに住むカップルは是非この景色だけでも見に行ってほしい。はたまた片思い中の男性は好きな女の子を誘ってみることをおすすめする。このまったり幸せの時間に勢い余って告白してしまうかもしれないが、きっと後悔はしないと思う。(知らんけど。)
平成最後の夏の思い出をつくろう
夏デートの定番と言えば花火だ。手持ち花火でさんざんはしゃいだあと、やっぱり最後は線香花火である。
「先に落ちた方が負けね」彼がそう言って勝負を挑んでくる。もちろんその勝負に乗って、せーのっ!で火をつける。
ちらちら灯った花火に見とれて勝負していることも忘れてしまう。
「あっ…」私の方が先に火が消えて、しょんぼりしていると彼が口を開く。
「僕が勝ったから…そうだな、結婚しようか。」
平成最後の夏、無事爆死である。
おわりに
美味しいハンバーガーととろけるかき氷、さらに夏の定番である花火を楽しむことができた高幡不動はやはり最高である。
ゆっくり起きてしまった休日。1日が終わったと落胆せず、そんな日こそ涼しくなってきた夏の夕方から是非出かけて頂きたい。
もちろん、本当に好きな人と。
中村倫也 最初の本
最後に2018年8月1日に発売した中村倫也さん最初の本『童詩(わらべうた)』を紹介しておく。約5年間をかけ、15万字の言ノ葉がつづられた役者中村倫也さんの最初の本である。今回妄想デートをしてみて、俳優の中では一番難しかったのでは、と思っている。なぜなら、カメレオン俳優と言われるように、どんな役にもなりきれる彼とのデートを妄想するのはとても難易度が高いからである。
なのでこの本を読みながら是非、もっと中村倫也さんを知って皆さんも妄想に浸っていただきたい。
(ちなみに私はドラマ「ミス・シャーロック」の刑事・柴田役が一番好き。)
とんだ茶番に付き合ってくれた皆々様、ありがとうございます。
それではまた。
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