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浅草は雷門から人情あふれる街並みを楽しみながら散策する事、徒歩約10分。浅草ひさご通り商店街の中にあらわれる「COFFEE BAR 桟敷（さじき）」。
外は赤レンガ調で外国を思わすようなおしゃれな雰囲気で、2階には浅草九劇という劇場がある。
これをガラス張りのカウンターで執筆している只今平日13:40。目の前には公演を観劇に来たのであろうお客様が続々と集まってきている。
浅草中心部から少し歩いた先で落ち着いたように見えるが、実はいい感じな賑わいもある。
筆者もこの辺りには年に1回、浅草5656会館で毎年行われるM-1グランプリ2回戦でしか来ないので、心なしか気持ちが昂揚し、漫才のツカミをブツブツ言いそうになりながら歩いた。何を隠そう筆者は吉本神保町で活動する芸人で、コーヒー好きが高じて今回の取材に至ったのだ。
余談は置いといて、話を戻そう。
レトロでモダンなCOFFEE BAR
入店すると珈琲のほのかな匂いが立ち込め、笑顔の素敵な女性スタッフさんが元気よく出迎えてくれた。
レロトでモダンな店内。1人で仕事に集中できるカウンター席も、複数名で休憩に利用できる席も、なんならインスタ映えにとっておきなソファー席もあった。
そして店長の松坂さんに出逢い、お話を聴くことに。
『えっ、え、わーどうしよ！上手くしゃべれないですよぉー？』
と、まさに人の良さが滲む笑顔というのはこの事かと思うくらいの様子で取材に応じてくれた。
コーヒーは2種類の豆から選択
メニューのラインナップは、ホットコーヒーにアイスコーヒー。エスプレッソやアメリカーノにカフェラテ。そしてオーガニックのオーツミルクラテなど多彩である。
本日は4月から出すホットコーヒー２種類、アイスコーヒー１種類を出して頂いた。
珈琲のこだわりやシステムはありますか？
ホットコーヒーは豆を２種類の中から選んで頂くシステムで、苦味を抑えスッキリしたものと、コクと深みを重視したものの、両極端なものを用意してます(笑)
マメココロさん側と連携を取り、季節や気候などの傾向、その要望を叶えたものを幾つか頂き、スタッフで試飲して店に出すものを厳選するんです。
4月からは“コスタリカ カンデリージャ ハニー”“エチオピア イルガチェフG‐1”を用意していて、大体1クールくらいを予定しています。
タイやインドも！豆選びのこだわりとは
(試飲させて頂き…)
うわめっっちゃ美味しいです！！
ありがとうございます(満面の笑み)
エチオピアはフルーティかつ甘みの抜け感がとても素晴らしく、コスタリカはコクと苦味のバランスがかなり取れて深い上品な渋さがある。
同行スタッフも『珈琲にあまりこだわりや違いがわからないけど、これは飲んだ瞬間にはっきりと違いが分かりました！美味しい～』と目を丸くした。
ただ、ひとつ思うことがあり…
松坂さん… めっちゃ攻めてません？(笑)
はい、そうなんです(笑)口コミにもそこを見抜かれたコメントをいただいてます(笑)
と、いうのも最初に言ったコーヒーのスッキリ系と苦味系の２種類が確かに両極端だったからだ。
ちなみに今(2024年3月時点)、深煎りの方はインドを用意しているんですが…
インド！？
はい、ちなみに去年はタイのスッキリしたコーヒーを用意しており…
タイ！？
それもかなり好評でした。
お客さんが「タイの豆！？え、それにしてみる！」というように物珍しさが興味をひいて、楽しみながら飲んでくださるのもまた嬉しいです。
『インドめっちゃ美味しいですよーっ！私1番これ好きなんです！』
と、美大卒のスタッフさんがお気に入りだと話し、試飲させて頂いたが口当たりが物珍しくおしゃれな味。確かにこれは虜になる人多いだろうなと感じた。
アイスコーヒーの甘みに使うあるモノ
やっぱ攻めてる…。
まだホットコーヒーの話しかしてませんが既にネタが満載ですね！
はい、こだわりでいうとアイスコーヒーは甘みを足したい方は、オーガニックのシロップを使用しているんです。
オーガニックのシロップ!?
外国人の方の来店も多いのですが、外国人の方は日本人よりもオーガニックを気にして好む方が多いんですよ。
なのでアイスコーヒーも季節で適切なものを選んだ豆をご用意してますが、こちらのオーガニックシロップもまた多くの方に好評です。
ブラックのアイスコーヒーも、コールドブリューのようにコクを残しつつもキレがありめちゃくちゃ美味しかったです。
が、シロップを入れても、味の良さはそのままにただただ甘みだけが加わるという素晴らしい1杯を頂いた。
ホットコーヒー2種類、アイスコーヒー１種類(シロップを加えた1杯)だけで、こんなにも楽しめるんですね。
そうなんです！そこが珈琲の楽しさで、私がハマっていったところです。
私自身がまだまだ珈琲を勉強中で、まもなくこの店は1年を迎えるんですけど…
これは行列出来るほどに色んな方に飲んで欲しいですね！
はい、もちろんその思いはあります。
ただ、このお店の名前、桟敷、なんですが。
桟敷の意味わかりますか？
えーと…
「桟敷」に込められた思い
桟敷席というのは江戸時代の歌舞伎劇場の頃からある席の事で、一段高く設けられた上等席のことを指します。
当施設は店舗の２階に劇場が併設されていることもあり、観劇終わりにゆっくり語ったり、リモートワークで利用されたり、観光でいらっしゃった方々がゆっくり過ごせる空間を提供したいという想いがあります
ファーストクラス的な！
そうですそうです。
なので、沢山の人に訪れて行列のできる繁盛店になって欲しいという気持ちはもちろんありますが、来てくれた人にとってここが1番心地よい、明日も明後日もまた来ようと思えるような、その人にとって特別な店でありたいという思いがあります。
確かにもう僕がそうなってます…。
僕はトリオのネタを書いてるので喫茶店に長居する事が多く、周りを気にしてしまったり、お店とお客さんにめちゃくちゃ気を遣ってしまう事もしばしばで…
ウチは『お時間なので早く出てくださ〜い』はないので、いつでも来て下さいね！
ありがたすぎます。
店長とスタッフさんが厳選して丁寧にいれるコーヒー、これからも楽しみにしています！
お待ちしております！ありがとうございました！
(心の中)
『えっ、え、わーどうしよ！上手くしゃべれないですよぉー？』は、どこいったんやろ？
コーヒー(好きなもの)ってすげぇ…。
あとがき
２種類のホットコーヒーやアイスコーヒー、他のラインナップも含め、妥協する事なく、そしてほどよくゆるく親近感のわくおしゃれなコーヒー店。
友達やったっけ？って錯覚するほど話しやすいスタッフさんが珈琲をいれてくれるのはどこに座ってもまさに桟敷席そのもの。
店を出て駅へ向かったのですが、今またこうして桟敷に戻って執筆をしている私。
早速お店の虜になってしまったのかもしれません…。
| COFFEE BAR 桟敷 | |
| 営業時間 | 9:00 – 23:00 ※日曜日9:00〜21:00 |
| 定休日 | — |
| 電話番号 | 03-6802-7950 |
| 席数 | — |
| 個室 | 無 |
| 住所 | 東京都台東区浅草2-16-2 浅草九倶楽部 |
| 地図 | Googleマップ |
| アクセス | 浅草駅（つくばＥＸＰ）から240m |
| 公式サイト | COFFEE BAR 桟敷 |
