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世界遺産に登録された上野公園内の「国立西洋美術館」は、西洋の美術作品を専門とする美術館です。館内では有名な彫刻「考える人」や、ピカソ、モネを含め、14世紀から20世紀の絵画など様々な作品に触れることができます。観覧料は、非常にリーズナブルな上、高校生以下は無料!しかもなんと月2回、常設展が無料で楽しめる日まであります!今回は、そんな「国立西洋美術館」見所割引情報を紹介します!

一緒に紹介してくれるのは、美術館に行った時の口癖は「絵が書きたくなってきた~」(笑)。ポンちゃんこと、綾部りさちゃんです!

国立西洋美術館を簡単に紹介

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まずは「国立西洋美術館」を簡単に紹介します。1959年に設立された「国立西洋美術館」。西洋美術を広く紹介する事を方針とし、コレクションの展示や展覧会が行われてます。写真の本館はフランスの近代建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965年)の設計によるものです。こういった建物も作品以外の見所の一つです。

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館内は無料で入る事が出来ますよ。常設展と企画展は有料です。

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常設展の展示物は、美術館発足のきっかけになった実業家、松方幸次郎(1866-1950年)のコレクション「松方コレクション」を含む、美術館のコレクションの中から厳選。代表的な作品が展示されてます。

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展示物は、古い時代の作品から順番に展示されています。時代毎に変わっていく作品の変化も楽しめますよ。

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常設展示ゾーンには「小企画展」の一室も。版画や素画が展示されており、企画ごとに変わる作品を楽しめます。

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その他、有名な作品の企画展も行われ、

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ミュージアムショップでは、作品に関連するグッズが手に入ります。「考える人」グッズは見逃せません!

それでは、見所を紹介していきます!

彫刻

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考える人(拡大作)/オーギュスト・ロダン
「国立西洋美術館」と言えば「考える人」。実はここには2体の「考える人」が存在します。こちらは前庭に展示されている1体です。このブロンズ像は、1902年から1903年にかけて、ロダンの協力者であるアンリ・ルボセによって拡大されたものです。

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地獄の門/オーギュスト・ロダン
13~14世紀に活躍した、イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの叙事詩「神曲」に登場する地獄の門。それをテーマに作られた作品です。

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考える人/オーギュスト・ロダン
こちらが、本館の1階にあるもう一体の「考える人」です。先ほど紹介した、拡大版はコレを元に作られました。もともとは「地獄の門」の扉の頂上で、地獄を眺めつつ思索にふける詩人の姿として作られたもの。最終的には、人間の悲劇的な運命について永遠の思考を続ける普遍的な存在、そんな作品になりました。

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青銅時代/オーギュスト・ロダン
人間がこの世に初めて生まれた、青銅時代(ギリシア神話)。人間の時代に変化していくその様を、今目覚めようとする若者の姿で表現しています。

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オルフェウス/オーギュスト・ロダン
ギリシャ神話に登場するオルフェウスの像。妻を亡くし、絶望にうちふるえて竪琴をかきならすオルフェウスを表現しています。

18世紀までの絵画

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バルトロメオ・モンターニャ(に帰属)/城の見える風景
純粋な風景画は、当時としては極めてまれ。また左下の鴨や右上の城がたち切られたようになっている事から、本来はもっと大きな絵の一部という研究者も。

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ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房/洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ
新約聖書の洗礼者聖ヨハネとサロメの物語に基づいて作られた作品。憎んでいたヨハネの首を手に入れたサロメが描かれています。

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エル・グレコ/十字架のキリスト
揺らめく炎のように引き伸ばされ描かれたキリスト、非常に荒々しいタッチです。エル・グレコ晩年のスタイルを表す作品です。

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カルロ・ドルチ/悲しみの聖母
ラビスラズリの青いマントを身にまとった聖母マリア。美しくも悲しげな表情が印象的です。

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クロード・ロラン/踊るサテュロスとニンフのいる風景
風景描写において高い名声を得た、17世紀フランスの古典主義絵画の巨匠クロード・ロラン。光、又空気のニュアンスを巧みにかき分ける技巧が発揮されています。

19世紀の絵画

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ウジェーヌ・ドラクロワ/墓に運ばれるキリスト
病に苦しんだり、親しい友に先立たれたりと、肉体的にも精神的にも追い込まれた晩年のドラクロワ。その悲劇的な感情が、作品本来の深い宗教性と重なった傑作。

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ピエール=オーギュスト・ルノワール/ルーベンス作「神々の会議」の模写
フランスとスペインが婚姻によって同盟を結ぶための「神々の会議」の様子を表した作品です。

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カミーユ・ピサロ/収穫
それまで風景の中に小さく描かれていた人物が、この作品では大きくダイナミックに。今までの印象派の作品とは一線を画す作品。

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クロード・モネ/舟遊び
画面の上半分は明るい空の色、画面の下は影を映した暗い色。光と影が作り出すハーモニーを捉えた傑作。

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クロード・モネ/ラ・ロシュ=ギュイヨンの道
1980年の作品。妻カミーユを失う(1879年)等の苦しい日々に描いた「流氷」などの暗い色彩とは変わり、少し明るい色彩を使ったものに。

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クロード・モネ/睡蓮
自宅の池の睡蓮を書いた作品。水面は天候や時間で色々な表情をみせ、なんと20年以上も睡蓮を何度も書いたようです。

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ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ/貧しき漁夫
聖書の特定の主題のように見えますが、単に「貧しさ」を描いた作品。しかし祈るように頭を垂れる漁夫や眠る幼児は聖書の世界を想像させます。

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ポール・ゴーガン/海辺に立つブルターニャの少女たち
日本の浮世絵に影響されたゴーガン。この作品は、それが頂点の頃の作品です。平面的な採色、様式化された波の表現、人物の配置など、その影響が伺えます。

ゴッホの「ばら」は残念ながら現在展示されていません。

20世紀の絵画

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エドモン・アマン=ジャン/日本婦人の肖像(黒木夫人)
松方幸次郎の姪にあたる、黒木竹子がモデルです。縦長の画面に和服姿の日本女性、日本趣味が色濃く出ている作品です。

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アルベール・グレーズ/収穫物の脱穀
20世紀初頭の革新的な芸術運動「キュビスム(立体派)」。様式は画面が幾何学的に分割されている、そして複数の視点からの眺めをひとつにしている事が特徴です。この作品は収穫の場面という伝統的な主題を、新しい造形で捉えた作品。

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パブロ・ピカソ/アトリエのモデル
ピカソが晩年の20年ほどの期間をかけて没頭し、作り上げた膨大な作品群「画家とモデル」。その作品の一つです。型にはまらず、全てを超越したピカソの傑作です。

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ジョアン・ミロ/絵画
自然に基づいた象徴的な記号が特徴的なミロ。この作品では太陽と星が単純な記号になって表現されています。原始的であり壮大な雰囲気を醸し出してます。

ミュージアムショップ

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お土産を買うならミュージアムショップ!作品に関連する商品が多数揃います。入場無料ですよ。

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企画展や常設展示の書籍は種類も豊富!

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作品がプリントされた絵はがき90円(税込)は部屋のインテリアにもピッタリ!ちなみに一番人気はモネの「睡蓮」です。

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ゴッホの作品「ばら」をイメージしたゴッホ<ばら>チョコレート2,160円(税込)。特製ボックスに手作りのバラのチョコレートが入ってます。

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そして一番のおすすめはこちら!「考える人」の関連グッズです。贈り物にインパクト抜群の「考える人」ネクタイは6,480円(税込)~

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ポンちゃんも
「かわいい♪普段使いできそう!」
とお気に入りの「考える人」Tシャツは2,890円(税込)。「考える人」が集まって、一つの「考える人」になっているカッコイイデザインです!

その他「考える人」スマホケースにメモ帳など、沢山の種類がありますので是非立ち寄ってみましょう!

料金・割引情報!

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料金と割引情報のご案内です!無料の日もあるので要チェックですよ。

<料金>
常設展示:一般430円/大学生130円
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上、心身に障害のある方及び付添者1名は無料(入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳の提示が必要)
※企画展は各展覧会ごとに料金が異なります。

<割引情報(常設展示のみ)>
point4_3団体割引(20名以上)
一般430円⇒220円
大学生130円⇒70円

point4_3ぐるっとパス割引
都内79の美術館・博物館等の入場券・割引券が綴られたお得なチケットブック「ぐるっとパス」を利用すると、
一般430円⇒350円
詳しくはぐるっとパスをご参照ください。

point4_3無料観覧日
毎月の第2、第4土曜日、文化の日(11月3日)は無料!

無料の観覧日が毎月2回もあるのは、非常にありがたいサービスですね!有効に利用し、お得に楽しみましょう!

まとめ

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いかがでしたでしょうか?入場料はリーズナブルですが、ピカソやモネ、ロダンの彫刻など見どころ満載の内容だと思います。しかも高校生以下は無料であったり、「無料観覧日」などのサービスはかなり魅力的です。思いっきりアートを楽しむも良し、待ち合わせのちょっとした時間に利用するも良しの「国立西洋美術館」に是非足を運んでみてください!

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名称 国立西洋美術館
定休日 月曜日(月曜日が祝日又は祝日の振替休日となる場合は開館し、翌日の火曜日が休館)
営業時間 9:30~17:30(金曜日は20:00まで)
入場料 料金・割引情報は記事内のとおり
アクセス JR上野駅(公園口出口)から徒歩1分
京成電鉄京成上野駅(正面口) から徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅 から徒歩8分
住所 東京都台東区上野公園7番7号
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