ミュージシャンやアーティストのたくさん住む独特な風土の高円寺。そんな高円寺の夏の風物詩と言えば、毎年8月末に行われる高円寺阿波踊り!

高円寺で拡大してきた阿波踊りの魅力と、高円寺の謎多きパワースポット高円寺ならではのグルメを、高円寺在住の私ツバキングがご紹介します。

これを読めば、高円寺散策と、阿波踊りに出かけたくなること間違いなし!

一大イベント「高円寺阿波踊り」


出典:http://www.koenji-awaodori.com/

昭和32年に商店街のイベントとしてささやかに始まった高円寺阿波踊り。それが現在では、160の連(踊りのグループ)で1万人が踊り、見物客は本場の徳島に並ぶ100万人を集めるまでになりました。

その規模から、東京の夏の風物詩のひとつに数えられます!

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【公式】東京高円寺阿波おどり 和樂連さん(@warakuren)がシェアした投稿

高円寺を活動拠点にしている15連により昭和56年に発足した「高円寺阿波おどり連協会」は、東京だけでなく、近県へ阿波踊りを広め、高円寺阿波おどりの声価を高めています。


出典:http://iroharen.com/

高円寺の阿波踊りは、駅から伸びる4つの商店街を中心に行われます。なかでも私ツバキング がオススメする見物スポットは、南口の「Pal商店街」

理由は「音がいい!」ということにつきます!

なぜ、他の商店街よりも音がいいかというと…


このPal商店街はアーケード付きの商店街だから!

つまり、笛や太鼓の音、踊り手たちの掛け声が空へ逃げていかないのです。他のスポットに比べ、お囃子や掛け声が大きく響き、それは耳にだけでなく空気の振動が体にまで感じられるほど。

ここで見ると、楽しいだけでなく感動までできます!


ミュージシャンやアーティストがたくさん暮らしている高円寺。阿波踊り期間には、有名人が独創的なドリンクやフードを売っているのも魅力です!

踊りに体を揺らしながら、それらを楽しむと一段と祭りの一員になれるでしょう。

「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損損」を実際に体感しましょう!

高円寺のパワースポット

天気の子の聖地!?「氷川神社」


高円寺南口から、徒歩2分ほどで大きな鳥居が目印の「氷川神社」が見えてきます。


氷川神社とは「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」という神様を祀り、櫛名田比売(クシナダヒメ)を妻にめとった物語から、縁結びや家庭円満、さらには円満な人間関係にご利益があるとされています。

とはいえ、ご利益を求めてというよりも地元の氏神様としてお参りに来ている方も多い神社です。

私も高円寺に住むものとして、しっかりご挨拶!

そしてここ氷川神社の境内の脇に小さな鳥居と祠が見えます。


溢れるほどに提げられた絵馬の形は、他のどの神社にもない「下駄」の形をしています。日本唯一の「下駄」の形の絵馬ですが、既視感がある方もいるかもしれません。

なぜなら、新海誠監督の大ヒット映画「天気の子」にも下駄の形をした絵馬が登場しているのです!

元ネタを明かしていない新海監督ですが、こんな形の絵馬は他に存在しないことから、今ではここに「天気の子の聖地巡礼」で数多くの人が訪れるようになりました。


気象神社とは「八意思兼命(ヤゴコロオモイカネノミコト)」を祭神とした神社。昭和19年に陸軍気象部が、気象観測の予想的中を祈願するために作られました。

今では、結婚式や運動会、旅行や記念日などの大切な日に雨が降らないようにと多くの方が祈願にやって来ます。

下駄の形の絵馬も、現代では靴ですが「あ~した天気にな~れ」と下駄を飛ばした占いから来ているものなのです。

営業時間 :4月~9月:早朝〜17:30、10月~3月:早朝〜17:00
定休日  :なし
入館料金 :なし
電話番号 :03-3314-4147
住所   :東京都杉並区高円寺南4丁目44−19
アクセス :高円寺駅南口より徒歩約3分
公式サイト高円寺氷川神社

謎がいっぱいのお寺「高円寺」


氷川神社から5分ほど歩くと、「宿鳳山高円寺(しゅくほうざんこうえんじ)」が見えて来ます。

高円寺は1555年に創建された曹洞宗のお寺。徳川家光が鷹狩りをする際に立ち寄ったという歴史を持っていて、かつて小沢村と呼ばれていたこの辺りをこのお寺が立ったことで「高円寺村」に改めました。つまりここが、高円寺という地名の由来になった場所なのです。

境内を覆うようにうえられた木々が影をつくり、周囲より涼しく感じることで、神聖な気持ちにさせられます。夏は緑の木漏れ日も美しい境内です。

本堂は拝観することはできませんが、正面の屋根に施された飛天と鳳凰の繊細な彫刻を見逃さないようにしましょう!

そして何より、ここには「珍しい鳥居」と「謎だらけのお堂」があるのです。

スライドショーには JavaScript が必要です。

本堂向かって左手に稲荷神社があります。注目していただきたいのはこの鳥居。両足に龍が巻き付いていて、このタイプは東京に3つしかないというとても珍しいものなのです。それぞれ昇竜と降龍が彫られて、昇竜は「上求菩提(じょうぐぼだい)」といって悟りを求めて励むことを表わし、降龍は「下化衆生(げけしゅじょう)」といって、自分が悟ったあとにまだ悟っていない人に手を差し伸べることを意味しています。

意味を知ってくぐると、何だかありがたく感じますね!


本堂の手前にこじんまりと立っているのが地蔵堂です。お寺の記事を多く書き、それなりに勉強している私でも「謎」なのがこの地蔵堂。中にはいるとその名の通り、可愛らしいお地蔵さんが立っています。

謎なのはその両脇。まずはお地蔵さんの左にある大きな円柱なのですが、これについてはお寺の説明書きもありませんし、本やインターネットでも情報が見つかりません。


ただ、古代の歴史についてご存知の方ならお分かりかと思いますが、これは仏教が日本にやってくるよりずっと前の縄文時代から、日本人が信仰の対象にしていた「石棒(せきぼう)」であることは明白です。なぜここにあるのか、さらにこんなに巨大な石棒はなかなか見ることができません。しかし、このお地蔵さんが「子育地蔵」と名付けられていることを考えて、縄文人が石棒をどんな風に信仰していたのかを知ると不思議なつながりが見えてくるのです。この先はオ・ト・ナな話にも触れますのでご興味ある方は調べてみてください。

ただ一つ、子孫繁栄や子供の健康祈願に絶大なご利益があるというとこはお伝えしておきますね。


そしてもう一つ、お地蔵さんの右手には「三猿」がいます。
三猿といえば日光東照宮でもおなじみの三びきのお猿さん。それぞれのお猿さんが自分の目・口・耳をおさえて「見ざる、言わざる、聞かざる」を表します。しかし、ここ高円寺の三猿は、全員が言わざるの口を総出で押さえているという、見たこともない姿。

こちらに関しても何お説明書きもなく、調べても情報は見当たらない「謎の三猿」なのです!

営業時間 :不明
定休日  :なし
入館料金 :なし
電話番号 :03-3312-2111(杉並区教育委員会)
住所   :東京都杉並区高円寺南4-18-11
アクセス :高円寺駅より徒歩5分
公式サイト杉並区公式ホームページ

高円寺グルメ編

せんベロするなら「餃子処 たちばな」


夢を追いかける人がたくさん住む高円寺。中には貧乏生活をしながら創作活動に励む人も少なくありません。そうしたことから高円寺は、千円でべろべろに酔える通称「せんべろ」の聖地とも言われています。

阿波踊りで体を揺らし、パワースポットを巡った後はお腹も空いてくるでしょう。財布にやさしくお腹も満たす「せんべろの店」をご紹介しましょう。


駅から阿佐ヶ谷方面に向かう高架下、レトロな雰囲気漂う飲み屋が並んでいます。

この一角にあるのが「餃子処 たちばな」。まず看板を見て衝撃を受けてください。


なんとこのお店「餃子が0円」なのです!一体、どんな仕組みになっているのでしょう…?

入店し、まずはドリンクを注文します。すると「餃子はつけていいですか?」と店員さん。そうです、ここはドリンク一杯につき餃子が一人前ついてくるという嘘のようなホントのお店なのです。


どこからどうみても0円とは思えない立派な羽根つき餃子。一口頬張れば中の肉汁が口いっぱいに広がります。その味にお酒も進み、おかわりを注文。するとまた「餃子はつけていいですか」と聞かれます。なんと、餃子はドリンクごとについてくるのです!

お酒をよく飲む人は、餃子過多になりますよね。なので「あ、今回は餃子は大丈夫です」と言えば「餃子保留」または「餃子貯金」ができます。もし、あとからまた餃子が欲しくなれば「さっき保留した分の餃子をください」とお願いすれば貯金をおろすことも可能という、奇跡のようなシステムなのです!

営業時間 :18:00~24:00(金土は25:00まで)
定休日  :日曜日
電話番号 03-3330-2658
住所   :東京都杉並区高円寺南3丁目69−1
アクセス :高円寺駅より徒歩3分
公式サイト:なし(食べログ

行列必至の天ぷらランチ「天すけ」


多数のメディアに取り上げられる人気店「天すけ」。平日でも行列ができるお店なので、並ぶの覚悟で行きましょう!

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ランチメニューは全部で7つ。中でも人気がこちらの「玉子ランチ1300円」。こちらのトロトロの玉子丼にだけでなく、お味噌汁、7種類の天ぷらがついてきます。

こちらの玉子ランチ、人気の理由は美味しさだけはございません。

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店主の「玉子の殻投げ」パフォーマンスがすごいんです。「写真撮影OK♪」と気さくかつ丁寧な接客の店主は、海外の方にも大人気!

《店舗情報》
営業時間 :12:00~14:00/18:00~22:00(L.O.)(混雑時は14時までに並んでいれば対応可)
定休日  :月曜日
電話番号 :03-3223-8505
席数   :12席
住所   :東京都杉並区高円寺北3-22-7 プラザ高円寺1F ⇒Googleマップ
アクセス :JR中央線【高円寺駅】北口徒歩2分
公式サイト天すけ

予約&クーポンを確認⇒ 食べログ /ぐるなび

まとめ


いまや東京を代表するほどの巨大イベントになった高円寺阿波踊り、そして独特の文化が育った高円寺の謎の歴史とパワースポット。さらに財布にも優しい居酒屋。個人経営のお店が多いのも高円寺の特徴で、雑誌やインターネットには出ていないお店もたくさんあります。高円寺のあちこちを散策して、あなたしか知らない店を見つけるのも楽しいはず!

今度のお休み、出かけてみては?

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