東京ルッチを御覧頂いております読者の皆様…“東京ルッチ・演芸担当”、漫才協会所属の現役漫才師・木曽さんちゅうです!
主戦場は…浅草にございます演芸場・浅草東洋館!
毎月1日~19日までは漫才協会の公演が毎日催されております。
東京の漫才師が多数所属する“漫才協会”。
前回は…大看板の漫才コンビ、昭和のいる・こいるの昭和こいる師匠!
漫才協会に留まらず、お笑い芸人の多くは男性。
いわゆる男社会なのですが…いやいやどっこい、女性の漫才コンビだって負けじとパワフル!
今回は“男社会の漫才協会”が誇る、ハイパー女性漫才師を2組、ご紹介します!
すず風にゃん子・金魚
漫才協会の看板女性コンビ、となると、やはりこのコンビ!
左がにゃん子師匠で、右が金魚師匠。
色白で美人キャラのにゃん子師匠、一方の金魚師匠は…わんぱくキャラ。
この対照的なキャラクター、このビジュアルだけで「あぁっ、お笑いコンビだなぁ」と思わせてくれます♪
そしてどうですか…この明るい雰囲気、見てるだけで楽しくなりませんか?
一目でその華やかさが伝わる、すず風にゃん子・金魚師匠(以下、親しみを籠めて“にゃん金さん”と呼ばさせて頂きます♪)。
まずはにゃん金さんの魅力をドドーンッとまとめてご紹介します!
とにかく躍動感のあるステージ!
“百聞は一見にしかず”と言っちゃうと身も蓋も無いので…とにかく写真を使って可能な限りご紹介したい!
にゃん金さんはとにかくずっと動いているんです!
特に金魚師匠が落ち着きません、そしてその金魚師匠に翻弄されているかのように見せつつうまく乗せて行くにゃん子師匠、このやりとりが痛快!
話すテーマは…実に乙女チック♪
結婚したいとか素敵な家庭に憧れるとか、まぁ、お二方とも独身でらっしゃいますのでおかしくはないんですが…何と言いましょうか、そのギャップが可笑しいんですよね♪
そして演芸場に出ている芸人となると、“若者にはtoo much”なイメージがあると思うんですが…にゃん金さんはあのヒット番『爆笑レッドカーペット』にも出演していたこともあるくらい!
コンビ結成が1990年ですからね、ベテランといって良いキャリアの持ち主なんですが、若手の番組にも出ることが出来る、つまり…世代を超えて受け入れる芸風だということなんです!
そして…にゃん金さんといえば、何と言ってもコチラ!
珠玉の形態模写!?
持ち時間の中盤辺り、お客さんから何か手渡され、受け取る金魚師匠。
さぁ、果たして何を貰ったのでしょうか?
正解は…
…何と!バナナなんです!
にゃん金さんのステージでは、このゴリラの餌付けが御馴染みとなってます♪
そしてそのバナナは…舞台上で平らげます!
バナナを食べたあとの金魚師匠は絶好調♪
…完全にゴリラになるんです!
動きはイマイチ判らないと思いますが、表情を見て頂くと…もう完全にゴリラ!
これゾにゃん金さんの真骨頂!
金魚師匠が女性であることなど微塵も考えさせないくらい(?)、とにかくゴリラに没入していくんです!
結果的には金魚師匠の一挙手一投足に目を奪われがちなんですが…そのやりたい放題の隙間を見付け、うまく合いの手を挟んでいくにゃん子師匠のテンポ感がこれまたとても気持ちイー!
これは余談ですが…いつもお客さんプレゼントして貰っているバナナ、1本のときもあれば、1房で手渡されることもあったり。
時には山盛のバナナを手にして舞台を終えるときもあります。
そんなとき、そのバナナは…
若手に配給されます!
写真は実際に私が頂いたバナナ。
まるで食糧難の時代である。
さぁ、それではにゃん金さん、最後のオススメポイントは…
頭のお飾り!
最初からお気づきだと思うんですが…金魚師匠、いつも頭にでっかいお飾りを付けてらっしゃるんです♪
少し前ですが4月だと…
桜が満開!
そしてそんな桜が満開になったあと…
お花見バージョンに変身します!
他にも…
5月、こどもの日にちなんで鯉のぼり。
6月、ジューンブライドにちなんで花嫁さん。
上野動物園のシャンシャン1歳のお祝いですね♪
…とまぁ、大体月に2~3回程度、頭のお飾りも変えられる!
これ、全て金魚師匠の手作りだそうで…金魚師匠曰く「100均があれば大概は作れる!」んだそうです。
とにかくネタだけじゃなく、あらゆる部分に楽しみが隠されている、玉手箱のようなコンビなんです!
どうですか??
にゃん金さん、観に行きたくなりませんか??
とにかく会場を鷲掴みにして凄まじいエナジーで笑いをかっさらいます、必見です!
さぁ、もう1組紹介しておきましょう♪
ニックス
実はこの御二人、姉妹コンビでして…左が妹のトモ、右が姉のエミ。
このコンビは…キャリアを私とほぼ変わりません、それでもコンビ結成が1998年ですから…コンビ歴は20年。
ニックスはとにかくしゃべくり漫才!
トモがまくし立て、エミはあたふたしながら何とか姉として威厳を保とうとするが…それが何処か抜けているというか、劣勢を強いられるという…観ててとても判り易い!
正統派の女流漫才が楽しみたいときは、ニックス、御覧になってみて下さい!
最後に
漫才協会の『漫才大行進』は…12時開演、16時半終了という、4時間半のロング興行!
毎日25~30組の芸人(主に漫才師)が出てくる中に、女性コンビが入っていると…華やかさが加わってより楽しめる要素が増えるように思うんですよね♪
漫才協会が誇る2組の女性漫才師、是非一度ご覧下さい!
そんなすず風にゃん子・金魚師匠やニックスも出演する浅草東洋館の、楽しみ方やアクセスは「浅草東洋館の楽しみ方!出ている漫才師が教える観覧マニュアル!」の記事をどうぞ!