キングコング西野亮廣が考える「東京」らしさ「日本」らしさ

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先日記事でもお知らせしたとおり、キングコングの西野亮廣さんに東京ルッチのヘッダー絵を描いてもらいました。
→ キングコング西野亮廣さんに東京ルッチのヘッダー絵を描いてもらいました!

こちらがその絵↓
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(ぜひクリックして大きな画像で見てみてください!)

今回の記事ではその続きとして、どうしてこのような絵柄になったのか、また西野さんが考える「東京らしさ」「日本らしさ」とはどういうものなのか、などといった話を聞いてありますので、インタビュー形式でお届けしたいと思います!

絵柄を変更した理由

― 制作過程を見ると最初は別の絵柄でしたが、1枚目の絵をボツにした理由は?

今回の絵は何で見るかと考えたらスマートフォンですよね。それで最初の絵はあまりに「引き」の絵だったので細かくなりすぎるなと思って。

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(最初に制作されていた絵柄)

― 前のパターンだと東京のいろいろなものが入ってましたね。

そうですね。それらがスマホの画面上では確認できないなと思って。スマートフォン向けの絵にしなアカンわと思って変更しました。

東京の路地が好き

― 最終的に完成した絵は東京の名物が入ってる絵柄ではなくなってガラッと雰囲気も変わりましたね。

僕が個人的に狭い階段や木造がある路地がすごい好きで。今回の絵で遠くに東京タワーが見えてるんですが、東京タワーがまた好きで。

― スカイツリーとか新しいものよりも、どちらかというと古さを感じるものが好きだと。

はい。

― 東京で実際にこのような裏路地を散策したりするんですか?

しますします。別に名前のあるような場所じゃなくて、普通の場所で「ちょっとここの坂上ってみよう。」だとかありますね。

― ビルが建ち並んでて栄えてるようなところよりも、人の生活感のあるような場所が好きだと。

好きですね。そういう坂とか上ってるとホッとしますよね。

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(絵の男性もどこかホッとした表情をしている)

― 今回の絵の中で自分でも気に入ってるポイントは?

なんだろうなー。階段が好きで。
昔造られたコンクリの階段ってちょっとグダグダやったりするじゃないですか。均等にいってなかったり。あれが好きでね。

― そんなにちゃんと作られてない感じの。

はい(笑) ここに家があって、あっちにも家があって、「ここに階段あったほうが行き来しやすいやん。」って無理やり作ったような階段とか。都市開発の上でじゃなくて、無理から作ったようなところを見ると興奮するんですよね。

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(スマホで見えるように書きなおしたとはいえ、細部までまで描き込まれている)

― 「TEIKOKUビール」とかは昔こんなビールがあったんですか?

ないですないです(笑)

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― この野球選手は…

なんとなく王さんなんですけど(笑)

― なるほど(笑)

ほんと1個1個は意味ないですよ。パッと思いついて出てきたものなんで。

― 制作期間はどれぐらいかかりました?

3週間ぐらいじゃないですかね。

― 他の作品と較べて難しかったですか?

難しいということはなかったですけど、絵本などの場合は描いた原画のサイズそのままなんですけど、今回のはスマホで見るものなので、携帯で写真で撮って確認するというのを何回も繰り返しましたね。おもしろかったですけどね。

西野亮廣の考える「東京」らしさ「日本」らしさ

― 今回「東京」というテーマで描いて下さいと依頼したことで色々と「東京」について考えたと思うんですけど、西野さんの好きな「東京」といえば今回の絵のような東京だということでいいですか?

そうですそうです。

― 大阪から東京に出てきてどれぐらいですか?

21歳のときにはこっち来てたので14年ぐらいですね。

― 大阪から東京に出てきたときに、それまでに抱いていた東京のイメージと実際の東京とイメージって違いましたか?

坂が多いな!っていう。大阪が坂がなかったので都会って坂がないもんやと思ってたんですけど、東京来たら目黒だろうが恵比寿だろうが六本木だろうが坂しかなくて。

ー そのときに感じたイメージと、現在も「東京というと坂が好き」っていうのと関係あるかもしれないですね。

そうですね。もう14年前かー。

― 今回の絵を描くにあたって「東京」や「日本」について考えたと思いますが。

今回だけがきっかけではないですけど、海外とか行くようになって、木造建築ってやっぱりかっこいいし、漢字かっこいいし、良いんですよね。それがどんどんなくなっていくのがもったいないなーと思うようになりました。新しいもんが建ったと言ったって、見る度にそういうもん(木造建築など)がなくなっていくので。

― ニューヨークで独演会をやったり海外で活動することで強く感じるようになったんですか?

そうですね。もともと僕はヨーロッパ憧れみたいなのが強くて、ああいうのが好きだったんですよ。でもせっかく日本にいるしな、こんな良いところなのに何でもっと出さないのかなぁという想いもあって。

― ヨーロッパが好きだけど、日本も意識しだしたと。

はい、でも僕その話を他でよくしてたんですよ。
僕建物フェチなんですけど、一番ガッカリした建物って京都駅なんですよ。金沢駅はエエ感じで、外国の方が写真撮ってるのを見たことあるんですけど、京都駅の建物を写真に撮ってる外国人を見たことがなくて。
すげー現代的で、あれって京都駅じゃなくてもいいじゃないですか。あのデザインで東京駅でもいいじゃないですか。ってなったときに京都の文脈とか一切無視して作っちゃうってもったいないなって行く度に思うんですよ。

技術的に可能かはわかんないですけど、あれが瓦屋根で、木造で、そういうところに新幹線が入っていくところとか想像したらドッキドキするんですよ。それって絶対に日本でしか見れない景色やから。

その切符を京都駅は渡されてたはずやのに無視してゼロからおしゃれなデザインを作っちゃう、欧米っぽいのを作っちゃうのはもったいないなと。もうちょっと日本の感じを出したらええやんかっていう話をよくしてたんですけど、あるとき「そういうところですら欧米憧れを持ち込んでしまうのが日本人なんだ」という話を聞いて、なるほどな〜と思って。

あそこでやっぱガラス張りってかっこいいよなってなっちゃって、ニューヨークとかイタリアとかにあるようなおしゃれな建物をあそこに建てちゃって、これが日本人なんだなと思ったときに、京都駅というのは実に日本人らしい建物なんだなと最近思うようになったんですよ。

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― 逆に日本らしさが現れてると。

はい。嫌なんですけどね。あれが一番日本人だなと。京都で歴史の文脈を無視してあんなもんを作っちゃうというのは「あー日本人だな」という。いつもガッカリするんですけど、僕らは島国の人だからヨーロッパとかの建物見て「かっちょいいな」ってなっちゃうんですよね。新国立競技場とかもあのデザインもうちょっと日本ぽいのなかったのって。(※このインタビューは新国立競技場のデザインが撤回される前に聞いたものです。)

木造が全てとは思わないですけど、残してほしいなって思いますね。

以前イタリアのベネチアに行ったんですけど、すごいエエ感じの古い建物がずらーと並んでて、「古くていいですねここ。」って聞いたら、そうじゃなくてその建物は一昨年建ったやつで、わざと古いレンガとかを使って景観を壊さないように街の足並みを揃えてるんですよ。その感じがめっちゃいいなって。急に街中にガラス張りの建物を作ったりしないんですよ。流れを汲んで。海外の街ってそれをきちっとできてて好きですね。

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― 東京でもそういうことができればいいですね。

東京は坂があるのがすごくいいと思うんですよ。平べったかったら遠くの建物とか見えないですけど、坂があったら高低差があるのでけっこう見えるんで、何かそれを活かして。

まぁでもこれってみんなでやらなきゃいけないですからね。1人が言ったところで(誰かが)「いや私は綺麗なところ住みたいし。」ってなったら無理ですし。でも残してほしいですね、こういう景色は。

― そういった「日本人らしさ」まで思いが至って、それでこれから描くものに変化はありそうですか?

僕は専門の絵描きじゃないのでそんな大それたことは言えないですけど、なんでそう(欧米っぽいものに)なっちゃうのかなっていったら、結局作り手がヨーロッパのデザインに負けてるからなんやろうなと。だから浮世絵とかがもう一回「超かっこいいぞ」というのを見せることができたら、「あーいいかも」となるんじゃないかと。

僕35歳になってようやく浮世絵とかをかっこいいと思うようになってきたんですよ。調べていったらホンマめちゃくちゃかっこいいんですけど、でもみんな調べないじゃないですか。だから自分がそれを届けたいなと思ってて、今は4冊目の絵本を描いてるんですけど、舞台は日本になったんですよ。1冊目とか2冊目はヨーロッパのほうなんですけど、日本かっこいいぞと。

― 海外での活動を経てそういう心境になったと。

そうですね。そうなりましたね。

(おわり)

あとがき

いかがだったでしょうか。西野さんが好きでこれからも残ってほしいと思う「東京」の景色を表現したのが今回の絵だったんですね。そこから「日本らしさ」「日本人らしさ」という話も伺いました。浮世絵がかっこいいという話がありましたが、東京ルッチの絵も浮世絵風にしようかという案もあったそうです。それも見てみたかった!

ちょうど最近西野さんが東京オリンピックのロゴを和柄で描いてツイートしたことがニュースになって大きく話題になりましたが、インタビューでも語ってもらった「日本のものは日本らしくしよう」という考えが伝わってきますね。日本が舞台になったという絵本も楽しみです。

もちろん絵だけじゃなくて、1人で喋り倒す独演会では2016年公演に向けて4000人にチケットを手売りするというチャレンジングなことなどもされてて色々とすごいです。西野さんの最新情報は下記のリンクからどうぞ!

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西野亮廣(@nishinoakihiro) Twitter

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本田カズマ

本田カズマ

東京ルッチ初代編集長。
ウーマンラッシュアワー村本大輔の元相方で、M-1グランプリ2003では準決勝まで進出。
立命館大学在学中からお笑い活動 → ちょっとだけリクルート → 戦国時代グッズ店の店長→「枚方つーしん」立ち上げ。地域情報サイトなのに月間140万PVという奇跡に近いアクセス数のサイトに育てあげる。

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