ビル群に囲まれた大都会・東京にいながら、自然を感じれる公園として人気のある『浜離宮恩賜庭園』はデートにもぴったり!
『東京のオアシス』としても有名な『浜離宮恩賜庭園』は幅広い年齢の方々から愛されています。今回は『東京のデートスポットならデートマンに任せろ!』という事で『浜離宮恩賜庭園』の魅力をたっぷりとデートマンがご紹介したいと思います。
目次
浜離宮恩賜庭園を簡単に説明
『浜離宮恩賜庭園』は、元は江戸時代の将軍家の別邸だった場所。テレビや映画でお馴染みですが、この場所で鷹狩などが行われていたのです。そして、明治時代になって皇室の離宮に様変わりし『浜離宮』という名前になりました。現在の『浜離宮恩賜庭園』という名になったのは昭和20年です。
昭和20年に東京都に下賜され、『浜離宮恩賜庭園』と呼ばれるようになり、翌21年に今の形で一般公開されるようになりました。昭和23年には国の名勝及び史跡に、27年には、周囲の景観も含めて国の特別名勝、特別史跡に指定されたのです。
ちなみに特別名勝と特別史跡との二重指定を受けているのは、東京では『浜離宮恩賜庭園』と『小石川後楽園』だけで全国では、金閣寺や銀閣寺、醍醐寺三宝院(京都)、平城京左京三条ニ坊宮跡(奈良県)、厳島(広島県)、毛越寺庭園(岩手県)、一乗谷朝倉氏庭園(福井県)で、合わせて9か所です。
また、『浜離宮恩賜庭園』は都内で唯一残る、実際に海水が出入りすることで池の趣をかえる『潮入りの池』がある事で有名です。『潮入りの池』は潮の満ち引きで水位が変わるので、自然の移り行く姿が眺められる珍しい庭園になっています。
周りには汐留の高層ビル群があり、多くの企業がオフィスを構えるビジネス街に位置し、ビル群の中にふと現れる庭園だからこそ値打ちのある庭園なのです。
庭園に入ると分かりますが、騒々しい都会の雰囲気の中にいることを忘れさせてくれる癒しスポットとして有名です。
入り口は二ヶ所から
『浜離宮恩賜庭園』には入り口が『大手門口』からと『中の御門口』の二ヶ所あります。
大手門口
こちらが『大手門口』からの入り口です。
大名庭園の時代は江戸城を守る役割も兼ねていたがゆえの石垣。ぜひこの大手門にも注目して下さい。
中の御門口
『中の御門口』はこちらになります。
浜離宮恩賜庭園の見所
三百年の松
大手門口から入ってすぐにある都内で最大の見応えのある黒松の『三百年の松』です。
六代目将軍『徳川家宣』が庭園を形作った際、将軍の偉業を称え、記念に植えられた黒松です。
内堀
庭園の中に内堀があります。『浜離宮恩賜庭園』は現在では庭園というイメージが強いのですが、江戸時代には庭園以外に様々な機能を持っていました。船着き場であったり、飢饉に備えた貯蔵蔵、江戸城で必要とする物資の荷揚げ場、水軍の拠点であったり、薬園であったりもしました。
潮入りの池
『潮入りの池』とは東京では『浜離宮恩賜庭園』でのみ見ることができる海水の池。
園内に2カ所ある水門を開閉し、東京湾から海水を直接取り入れているので、水中にはマハゼやボラなどが観察でき、池を囲う石垣にはフジツボが付着しています。
庭園は池の周りを散策することになるので、訪れた際は、カモメの鳴き声を聞きながら海の生き物を探してみて下さい。
中島の御茶屋
『中島の御茶屋』は『浜離宮恩賜庭園』のある休憩所。
『潮入の池』に浮かぶ中島に店を構え、庭園の景色を眺める事が出来ます。入場料は何と無料!靴は靴箱に入れ、室内(畳)または外の長椅子でゆっくり休めます。
特にお薦めしたいのは日が落ちてくる時間帯で、ライトアップされる御茶屋はとても幻想的。遊びに来たら絶対に立ち寄りたい場所でしょう。
お茶菓子を味わえるのも『浜離宮恩賜庭園』の魅力。
江戸時代の人もここで和歌を詠んだり平均約10時間も滞在していたほどくつろいでいた憩いの場でした。
松の茶屋
『松の御茶屋』は江戸時代に将軍家や来客が出入りしており、貴重な文化財でしたが、昭和19年の空襲により焼失してしまい、平成22年に1億4,000万円以上の工事費をかけて復元されました。
普段は非公開ですが、毎週木曜日に特別公開され、ガイドボランティアの方が建物の歴史について丁寧に教えてくれます。また、名称が松なのは、周囲に松がたくさん植えられていたからという説があるそうです。
燕の御茶屋
『燕の御茶屋』は、平成27年に復元されました。松の御茶屋と同様、江戸時代に将軍家が接客用に使っており、景色の観賞や食事の席が設けられていました。名称が燕なのは燕形の釘隠金物が建物に使われていたからなど、ガイドボランティアの方が、将軍の過ごし方について貴重な話を教えてくれます。
富士見山
『浜離宮恩賜庭園』には小高い丘がいくつかあります。その一つの『富士見山』です。
『富士見山』というだけあって、『富士山が見えるのか?』と思って必死に『富士山』を探す外国の方々…。勿論見えないのでガッカリされていました…。
それでも御覧のように美しい庭園内を見渡すことが出来る絶景スポットです。
御亭山
もう一つの小高い山『御亭山』です。こちらの頂上も園内が一望できる絶景スポットです。
鴨場
『鴨場(かもば)』とは鴨を狩るために設けられた狩猟地で、江戸時代後期に造られました。現存しているのは国内5ヶ所であり、東京では『浜離宮恩賜庭園』でのみ見る事が出来ます。
鴨場は池と林を3mほどの土手で囲い、土手には常 緑樹や竹笹をびっしりと植え、鴨が安心して休息できるように外部と遮断しました。ここでは池に細い堀を設け、小覗から鴨の様子をうかがいながら、稗・粟などのエサとおとりのアヒルで引掘におびきよせ、機をみて土手の陰から網ですくい取るという猟を行っていました。
当時の人もこのような姿勢で様子を窺っていたのでしょう。
ここの現場を担当していた方はもっと大変ですよ。
補足:鴨猟の仕方
鴨場が利用されたのは冬鳥が飛来する晩秋から翌年の春先まですが、以下のように鴨等を獲りました。
①元溜りにはおとりのアヒルが200羽あまり放されていました。秋から冬にかけて野の鴨が元溜りにおりてきます。
②板をたたく音が響き渡ると、餌が引堀に蒔かれます。餌が食べられるので、アヒルが引堀に入ってきます。アヒルの後を野の鴨も後をついてきます。野の鴨はアヒルの後をついていくという習性があるのです。必要な数が入ったら、引起し網で引堀の入口を閉めます。
③小覗で鴨の様子を確認し鷹匠やお客様に手信号で知らせます。
④鷹匠とお客様は引堀をはさむようにして配置につきます。
⑤小土手に片足をかけ、びっくりして逃げようとする鴨を叉手網(さであみ)で捕獲します。(叉手網の見本も展示されています)
⑥叉手網をかいくぐって逃げる鴨は鷹匠が放った鷹が捕らえます。逃がすと、この元溜りが危険なところであることを仲間に知らせてしまうので、鷹の役割はきわめて重要でした。
『浜離宮恩賜庭園』には庚申堂鴨場と新銭座鴨場の二つがあります。歴史を回想しながら鴨場を見ると、また違った楽しみ方が出来ますよ。
お伝い橋
『浜離宮恩賜庭園』の核となる大泉水(池)にかけられた全長約118mの総檜造りの橋です。
元は6代将軍徳川家宣が本園の大改修を行った際にかけられたのがはじまりで2012年に改修されました。
海手お伝い橋
『海手お伝い橋(うみておつたいばし)』は海岸側にある『海手茶屋跡』と庭園とを結んでいます。『海手茶屋』とは、6代将軍徳川家宣が、舟遊びや漁猟の様子を眺めるために建てた休憩所のですが、今は跡形もありません。
レインボーブリッジもバッチリ
東京湾に沿ってベンチが並んでいるので、良い休憩スポットになります。
お花畑
『お花畑』は浜離宮恩賜庭園で一番色彩豊かなエリアです。ボタン園の隣に位置し、コスモスやバラなど季節の花々が咲き乱れ、夏には一面オレンジ色の花畑という絵の世界を思わせる景観が広がります。デートでは絶対に外せないエリア!
綺麗に菜の花が咲くみたいですよ!
デートマンの収穫はこれだけ…(笑)。
ちなみに春は約100本以上の八重桜が楽しめ、菜の花(例年2月下旬〜3月下旬)が甘い香りが漂い、一面に広がる黄色と黄緑のコントラストは圧巻です。
夏はツツジ(例年5月下旬〜6月下旬)お伝え橋近くの藤も咲き誇り、秋は約20万本のキバナコスモスが楽しめます。イロハモミジやカエデの紅葉(例年11月下旬〜12月中旬)も楽しめます。
冬は、雪が降り積もり日本庭園ならではの美しい景色が楽しめ、シラカガ、ブンゴウメなど梅の花(例年2月上旬〜3月中旬)が庭園を彩りますよ。
芝生でまったり
都内でここまで広大でキレイな芝生は珍しいですね。
売店で小休憩
園内にはちゃんと売店『濱見世』があります。
浜離宮恩賜庭園デートにはぴったりなお団子や大福などが販売されています。
真ん前に休憩所があるので日陰でゆっくりくつろげます。
園内周遊後は水上バスデートもおススメ
『浜離宮恩賜庭園』には水上バスの発着場があり『浅草』、『両国』、『お台場海浜公園』そして『葛西臨海公園』まで行く事が可能です。
運賃は下船地により異なりますが620円〜1680円で乗車出来ます。
ゆっくり庭園鑑賞をしてから、水上観光へと繰り出すのもお薦めです。船上からスカイツリーやレインボーブリッジを望めますよ。
まとめ
今回は『浜離宮恩賜庭園』の魅力を感じて頂けたでしょうか?大都会にあって、大都会にいる事を忘れさせてくれるのが『浜離宮恩賜庭園』です。是非皆さんもお出掛けしてみて下さい。